【5月18日 AFP】米カリフォルニア(California)州南部で先週から続く山火事の消火活動にあたっている地元の消防当局は17日、気温の低下が予想されることから、鎮火のめどが立つ可能性が出てきたとの見解を示した。

 今回の山火事では、これまでに少なくとも1人が死亡。ここ数日間で、海兵隊基地をはじめ多くの施設や住宅などから数千人が避難している。

 山火事の炎をあおった「サンタアナ(Santa Ana)」と呼ばれる強い季節風は弱まっている。米国立測候所(National Weather ServiceNWS)は17日には特に沿岸部で気温が大きく下がり、続いて内陸部でも下がり始めると発表。特に被害の大きかったサンディエゴ(San Diego)郡でも大幅に気温が下がると予想している。

 一方、出火原因について調べを進めていた地元警察は16日、1か所での火災について、57歳の男を放火の疑いで逮捕、起訴した。

 アルバート・セラート(Alberto Serrato)被告は14日、サンディエゴ郡のオーシャンサイド(Oceanside)で火を起こしているところが目撃されていた。逃亡しようとしたところを逮捕された同被告は、罪状認否で無罪を主張。しかし、有罪が確定すれば最長で禁錮7年の刑が言い渡される可能性がある。

 カリフォルニア州をはじめとする米西部の各州では毎年、夏から秋にかけて山火事が多発する。だが、最近は発生時期が早まる傾向がみられている。(c)AFP