豪メルボルン中心部、16年までに全面禁煙へ
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【5月16日 AFP】オーストラリア第2の都市であるメルボルン(Melbourne)市は15日、世界で初めて公共スペースでの喫煙を全面的に禁止する都市の一つになることを目指すと発表した。
同市議会のリチャード・フォスター(Richard Foster)議員は、地元ラジオに対し、市内最大の目抜き通りコーズウェー(Causeway)で試験を実施した結果、禁煙エリアの拡大に対する圧倒的な支持を得たと述べ、禁煙都市にすることでメルボルンは多くの人々を引きつけるだろうと語った。
計画では中心部の商業地区で歩道や飲食店の屋外部分を含め、閉じられた指定喫煙所以外の公共区域での喫煙を禁止する。他の多くの国と同様、豪州ではすでに飲食店内での喫煙は禁止されている。ロバート・ドイル(Robert Doyle)市長は政策変更を段階的に施行し、16年後半までに全面禁止を達成したいとしている。
豪州はたばこに関する法律が最も厳格な国の一つで、たばこのパッケージデザインは銘柄に関係なく統一されており、箱全体に喫煙の害について警告する画像を印刷することが、たばこメーカーに義務付けられている。国内の喫煙率は1950年代の約50%から現在では15%まで減少している。政府は18年までに喫煙率を10%とすることを目標としている。(c)AFP