カリフォルニア州で山火事相次ぐ、原発や米軍基地からも避難
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【5月15日 AFP】(写真追加)記録的な猛暑に見舞われている米カリフォルニア(California)州南部で山火事が相次いで発生し、数千人が避難する事態となっている。これまでに複数の建物が焼失したほか、原子力発電所や米軍基地、遊園地に避難指示が出された。高速道路も一部で通行止めになっている。
サンディエゴ(San Diego)北方の海岸リゾート地、カールズバッド(Carlsbad)では、地元消防署長によると住宅3棟を含む少なくとも15棟が焼失した。火災のため停電も起きており、住民や遊園地「レゴランド・カリフォルニア(Legoland California)」を訪れていた観光客らが避難を余儀なくされている。
車で避難するためガソリンスタンドの長蛇の列に並んでいた男性は、地元紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)に「炎が風にあおられ、空が燃えているようだった」と話した。
一方、サンオノフレ(San Onofre)原子力発電所はマイクロブログのツイッター(Twitter)で、原発の近くで山火事が発生したため「予防措置」として、緊急対応要員を除く職員を避難させたと発表した。
サンディエゴでも、住民2万人に13日夜に避難勧告が出されたが、消火活動が進み現在は解除されている。
しかし、14日にはロサンゼルス(Los Angeles)とサンディエゴの中間に位置する米軍キャンプ・ペンドルトン(Camp Pendleton)の敷地内2か所などで新たな山火事が複数発生。基地内の住宅や学校、海軍武器補給所に避難指示が出された。
カリフォルニア州では例年、夏から秋にかけて山火事が多発するが、5月に起きるのはまれ。ロサンゼルス周辺では今週、気温が38度まで上がる記録的な猛暑が続いている。(c)AFP