守護神バルデス、バルセロナに別れの手紙
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【5月15日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)の守護神で、負傷離脱中のビクトル・バルデス(Victor Valdes)が14日、手紙を公開してクラブとファンに別れを告げた。
バルデスは最後の1年が「残酷な」ものになったことを嘆きながらも、自身のキャリアで大きな存在だったジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)元監督、故ティト・ビラノバ(Tito Vilanova)氏らに感謝の言葉を述べた。
3月の試合で膝の重傷を負い、手術の末に7か月の戦線離脱と診断されたバルデスは、その以前から今季限りでの退団の意志を示していたが、今回、別れの手紙を発表したことで、退団は確実となった。
クラブの公式ウェブサイトで公開された手紙で、32歳となったスペイン代表のバルデスは「本来であればプレーでお別れをしたかったのですが、残念なことにそれはできませんでした」と語った。
「ですが人生とは時にこういうものですし、その意味で、今年は僕にとって残酷な1年でした」
その後バルデスは、2008年から2012年にかけてバルセロナを率い、前例のない黄金期を作り上げた現バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)指揮官のグアルディオラ監督に感謝を述べた。
「ペップにありがとう。あなたは僕の知らなかったプレーの扉を開いてくれました。成功を目指す旅のなかで僕を導き、そして一緒にその成功を手に入れることができました」
バルデスは、がんとの長い闘病の末、4月25日にこの世を去ったビラノバ氏にも言葉を送った。ビラノバ氏はグアルディラオラ監督の後任を務めたが、唾液腺のがんの治療のため、わずか1シーズンで指揮官の座を退いていた。
「ありがとうティト!どこにいようと、あなたがチームが勝つための方法だけでなく、人生の困難に立ち向かうのに必要な強さと人格を教えてくれたことに感謝します」
(c)AFP