【5月14日 AFP】ナイジェリア政府は13日、同国北東部で200人以上の少女を拉致したイスラム過激派「ボコ・ハラム(Boko Haram)」との交渉に応じる意向を表明した。

 昨年、ボコ・ハラムの一部戦闘員との恩赦協定締結を目指す委員会を率いたタニム・トゥラキ(Tanimu Turaki)特任大臣はAFPに対し、「ナイジェリアはこの反体制派(ボコ・ハラム)との対話を受け入れる姿勢を常に示してきた」と述べ、約5年前からボコ・ハラムが徐々に激化させてきた反体制的な攻撃を終わらせるため、政府が交渉に応じる意向であることを強調した。

 ボコ・ハラムの指導者、アブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者は、12日に公開した映像の中で、当局に拘束されている戦闘員と引き換えに、拉致した少女らの解放を提案していた。

 同国の内務相は当初、この提案に応じない考えを示していたが、軍が後に発表した声明では、事件解決のために「あらゆる選択肢を検討する」とされている。

 一方、事件が発生した同国北東部ボルノ(Borno)州のカシム・シェティマ(Kashim Shettima)知事は13日、ボコ・ハラムが公開した映像に写っていた少女らは、先月チボク(Chibok)地区の学校から連れ去られた生徒らに間違いないと証言した。

 またグッドラック・ジョナサン(Goodluck Jonathan)大統領は、ボルノ州とその近隣の2州に対して1年前から出されている非常事態宣言を、「極めて憂慮すべき」治安状況にあることを理由に、6か月延長するよう議会に要請した。(c)AFP/Ola AWONIYI