ウイグル自治区で200人超拘束、「テロ動画広めた」疑い 中国
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【5月12日 AFP】中国西部の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で、「暴力やテロを呼びかける動画を広めた」として過去6週間に200人以上が身柄を拘束されたと、国営メディアが12日伝えた。
国営紙・環球時報(Global Times)が、法制日報(Legal Daily)の報道として伝えたところによると、新疆ウイグル自治区の警察当局は「インターネットや携帯端末を通じてテロリズムを奨励する動画を拡散した」として、計232人の身柄を拘束したという。
新疆ウイグル自治区政府は3月末、ネット上にある「テロに関連した」動画のダウンロード、保存、拡散を禁止した。環球時報によれば、この禁止令の対象となるのは「暴力やテロリズム、過激な宗教思想、民族分離主義」を推奨する動画と音声データだという。
中国では最近、鉄道駅での襲撃事件が相次いでいる。このうち、雲南省の昆明(Kunming)で3月29日に雲南(Yunnan)省昆明(Kunming)で29人が死亡、143人が負傷した刃物による無差別殺傷事件と、新疆ウイグル自治区のウルムチ(Urumqi)で3人が死亡、79人が負傷した爆破・殺傷事件について中国当局は、ウイグル分離独立派の犯行だとしている。(c)AFP