シュルレアリスム時代のピカソ作品に32億円、米競売
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【5月8日 AFP】米ニューヨーク(New York)で開かれた競売大手サザビーズ(Sotheby's)のオークションで7日、20世紀絵画の巨匠パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の1932年作の油彩画「Le Sauvetage(救い)」に、予想をはるかに上回る3152万5000ドル(約32億円)の高値が付いた。
「Le Sauvetage」は、シュルレアリスム(超現実主義)時代のピカソが描いた謎めいた作品。競売に出品されたのは10年ぶりで、数分の間に入札が殺到し価格が競り上がった。競売前の予想落札価格は1400万~1800万ドル(約14億3000万~約18億3000万円)だった。
「印象派と現代美術(Impressionist and Modern Art)」と題された今回の競売には他にも十数点のピカソ作品が出品され、計8点が総額6208万8000ドル(約63億2000万円)で落札された。
だが、競売前に最も入札を集めると期待され1500万~2000万ドル(約15億3000万~約20億4000万円)での落札が見込まれていた「Tete de Marie-Therese(マリー・テレーズの頭部)」には、買い手がつかなかった。
競売では、フランス絵画の巨匠アンリ・マティス(Henri Matisse)の代表作「La Seance du Matin」が予想をやや下回る1920万5000ドル(約19億5000万円)で、またフランスの印象派画家クロード・モネ(Claude Monet)の代表作「Pont Japonais(日本の橋)」は予想範囲内の1584万5000ドル(約16億1000万円)で落札された。
サザビーズによると、この日の落札総額は約2億1900万ドル(約223億円)に上った。(c)AFP