密造酒で80人死亡 失明被害も ケニア
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【5月8日 AFP】ケニアで、工業用の化学物質を使って作られたとみられる密造酒を飲んだ少なくとも80人が死亡、数十人が体調不良に陥り病院で手当てを受けている。当局が7日、明らかにした。
地元メディアによると、被害者の中には密造酒を飲んで眠り、目が覚めたら失明していた人や、徐々に視力を失っていった人もいるという。ほかにも激しい胃痛や、目のかすみ、倦怠感を訴える人たちもいる。
病院で治療を受けている被害者の1人は、自身の症状について、当初はひどい二日酔いが長引いているように感じ、頭痛もあったと話している。だが次第に目がかすむようになり、AFPが取材した時点では何も見えない状態になっていた。
警察では、密造酒の出元や製造法の特定を急いでいる。被害者が飲んだ密造酒が全て同じ製造元のものであるかどうかはまだ不明だが、被害は首都ナイロビ(Nairobi)近郊の町や、ケニア中部および東部の町で発生しているという。
当局によると、密造酒は販売免許を取得したバーで売られていたり、路上で売られていたりした。ケニアでは人体に害を及ぼす酒類による死亡事件は比較的頻繁に起きており、毎年のようにニュースで報じられている。(c)AFP/Reuben KYAMA