H5N6型の鳥インフル、中国で初の死者
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【5月7日 AFP】中国国営メディアは6日夜、南西部四川(Sichuan)省で、H5N6型鳥インフルエンザウイルスに感染した男性(49)が死亡したと報じた。報道によると、H5N6型のヒトへの感染が確認されたのは世界で初めてだという。
新華社(Xinhua)通信が地元当局の話として伝えたところによると、検査の結果、H5N6型への感染が原因で死亡したのは同省南充(Nanchong)市在住の男性で、当初は肺炎と診断されていた。男性は死んだ鳥と接触していたという。
当局によると、この男性と接触した人で同様の症状が出ているとの報告はなく、専門家らも男性の感染は個別のケースであり、ヒトへの感染が今後拡大するリスクは低いとみている。
米国に拠点を置く国際感染症学会(International Society for Infectious Diseases、ISID)の感染症速報「ProMED-mail」も、この男性について「われわれが知る限り、H5N6への感染による初の死者だ」と述べている。
ISIDのホームページによると、H5N6株は家禽(かきん)類のワクチンとして使用されていたとされ、台湾では渡り鳥の体内から検出されていたという。
台湾の疾病管制局(Centers for Disease Control)も、ドイツ、スウェーデン、米国の自然環境で同型の鳥インフルエンザウイルスが確認されているとしている。(c)AFP