スーダン、秘められたピラミッドの謎に迫る
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【5月6日 AFP】北アフリカに位置するスーダン北部の砂漠地帯で、2000年以上にわたって埋もれていた遺跡が少しずつ姿を現す。手押し車やシャベルを使い、汗だくになった労働者たちが、ピラミッドや寺院など古代の遺跡を掘り起こしていく。
それでも、この国の豊かな遺跡群の大半は、まだ埋もれままだ。発掘されたものでさえ、部外者にはほとんど知られていない。そんな現状を、中東の国カタールの資金援助による前代未聞の1億3500万ドル(約138億円)規模のプロジェクトが変えようとしている。
ここは、スーダンの首都ハルツーム(Khartoum)北西約300キロのエルクッル(El-Kurru)にあるナパタ(Napata)の都市遺跡群だ。
スーダンと米国による発掘チームを率いるアッバス・ザルック(Abbas Zarook)氏は、3月に発表されたカタール資本による5か年事業のおかげで、エルクッルやその他の遺跡の発掘が助かると語る。「カタールの資金提供がなければ、こうした英知がいつまで隠れたままだったか分からない」
エルクッルを含む20か所以上の発掘事業は、ナイル峡谷(Nile Valley)沿いに数百キロにわたって広がっている。「5年間ですべてを掘り起こせるとは思えない。だからカタールの資金援助が延長されることを望むよ」と、ザルック氏はスーダン最大の遺跡地帯に集まったジャーナリストたちに語った。