【5月6日 AFP】フランスの海難救助隊は5日、間に合わせの材料で作ったいかだで英仏海峡を渡ろうとしていたアフガニスタン人の男性(23)を救助したと発表した。

 仏当局の発表によると、この男性が救助されたのは、仏北部カレー(Calais)近郊のサンガット(Sangatte)沖。いかだは木片や粗い布で作られており、マストにはテーブルの脚が、帆にはベッド用シーツが使われていたという。

 海難救助隊のベルナール・バロン(Bernard Barron)隊長は、男性が低体温症になりかけていたことを明らかにし、また「初めはがっかりしていたが、救助されて安心したようだった」と説明した。

 バロン隊長によると、海難救助隊が移民の救助に当たることは非常にまれだという。また通常は、単独での密航はありえないとされ、「急流と強風のため、男性は海峡を渡りきることができなくなったのだろう」と指摘した。

 仏北部の地元当局によると、周辺地域には英国への不法入国を希望する不法移民が数多く滞在しているという。(c)AFP