【5月5日 AFP】ケニアの首都ナイロビ(Nairobi)で4日、混雑する高速道路を走行していたバス2台の中で爆弾が爆発し、少なくとも2人が死亡、62人が負傷した。大半が女性や子どもで、うち20人は重体という。政府当局が発表した。

 犯行声明は出されていないが、当局は現在、隣国ソマリアのイスラム過激派組織で国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とつながりのある「アルシャバーブ(Shebab)」の支持者らを対象とした大規模な取り締まりを実施している。

 ケニアのメディアは、バスに爆弾が仕掛けられていたもようだと伝えているが、強力な手投げ弾が道路脇から投げられたという未確認情報もある。

 バスが爆発したのは、ナイロビ市中心部から北西に約8キロ離れたティカ(Thika)高速道路上。現地のAFP記者によると、赤い旅客バスの側面には大きな穴が開き、損壊した車体には血が飛び散っていた。地元紙デーリー・ネーション(Daily Nation)によると、バス2台はともに45人乗りで、爆発発生時ほぼ満員だった。

 ケニアでは、前日の3日にも港町モンバサ(Mombasa)でバスに手投げ弾が投げ込まれ4人が死亡する事件や、海辺の高級ホテルの外で爆弾が爆発する事件が起きていた。(c)AFP