アフガン地滑りの捜索打ち切り、死者数は推計500人に修正
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【5月4日 AFP】アフガニスタン北東部のバダフシャン(Badakhshan)州アーブバリーク(Aab Bareek)村で2日に発生した大規模な地滑りは、少なくとも300人が短時間で土砂にのみ込まれて死亡した。地元の住民や救助隊はシャベルで土砂を堀り、生き埋めになっている生存者の捜索に努めていたものの、成果はなく、捜索救助活動は3日に打ち切られた。
シャー・ワリウッラー・アデエブ(Shah Waliullah Adeeb)同州知事は、地滑りの現場で記者団に対し、「住宅300棟が土砂の下敷きになった」との報告を明らかにした上で、「死亡が認定された300人前後のリストがある」と付け加えた。その上で、「家屋が何メートルもの土砂に埋まっているため、捜索救助活動をこれ以上続けられない」と述べ、犠牲者に哀悼の意を表明するとともに、一帯を集団墓地とする考えを示した。
当初2500人が死亡した可能性があると発表していた当局は、死者数は最終的に500人との新たな推計を示した。グル・モハマド・ベダール(Gul Mohammad Bedar)同州副知事はAFPに対し、2500人死亡との情報が同州の専門チームではなく、地元住民から入手したものだったと説明した上で、「死者が500人を超えることはないと考えている」とコメントした。
今回の地滑りでは、イスラム教の金曜礼拝で2か所のモスクに集まっていた大勢の住民がまず土砂にのみ込まれ、人々が救援に駆けつけたところを2度目の地すべりが襲った。(c)AFP/Gul Rahim