【5月3日 AFP】シリア政府と反体制派は2日、政府軍が約2年間包囲している同国中部の都市ホムス(Homs)の反体制派の拠点から反体制派戦闘員を撤退させることで合意した。政府側の新たな軍事的成果となった。

 合意によると、かつて「革命の首都」と呼ばれたホムスは、来月の大統領選を前に1地区を除く全域がシリア政府の管理下に戻ることになる。

 シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、ホムスでは旧市街およびいくつかの反体制派の掌握地区で停戦が始まり、約1200人の戦闘員の撤収が可能になった。

 同監視団は、「停戦は2日に始まった。双方が合意したことを実施するのが目標だ」と明らかにした。「合意されたのは、停戦と旧市街の反体制派の撤収だ」

 反体制派側によると、シリア政府と反体制派の交渉は、反体制派が武装したまま撤収するのを認めるかどうかを中心に行われたという。

 停戦合意に先立ちシリア政府軍は先月、ホムスに残された数少ない反体制派掌握地区への攻撃を始めていた。(c)AFP