グリーンピース活動家30人逮捕、露タンカーを妨害 オランダ
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【5月2日 AFP】オランダ警察は1日、北極圏で採掘した石油を輸送するロシアのタンカーが埠頭(ふとう)に接岸するのを阻止しようとしていた国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)の活動家約30人を逮捕した。
ロッテルダム(Rotterdam)警察の報道官はAFPの取材に対し、「タンカーの接岸を阻止しようと数人がフェンスによじ登り、また別の数人は小さなボートに乗って同船の航行を妨げようとしていた」と述べた。
逮捕者の中には、グリーンピースの「虹の戦士号(Rainbow Warrior)」のピーター・ウィルコックス(Peter Willcox)船長も含まれている。ウィルコックス船長は昨年、環境被害を受けやすい北極圏での石油掘削に対する抗議行動を行ってロシア当局に拘束されていた活動家の一人。警察によると、同船の他の乗組員は逮捕されなかった。タンカー「ミハイル・ウリヤノフ(Mikhail Ulyanov)号」は現在無事停泊中だという。
同タンカーは、ロシアのエネルギー大手「ガスプロム(Gazprom)」が所有するプリラズロムノエ(Prirazlomnaya)の海底油田掘削用プラットホームから初めて積み出された石油を、ロッテルダムへ輸送してきていた。(c)AFP/Charles ONIANS