【5月2日 AFP】シリア中部ハマ(Hama)県で2日、自動車2台を使った自爆攻撃があり少なくとも18人が死亡した。このうち11人は子どもたちだという。

 国営テレビと国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、自爆攻撃があったのはハマ県のジブリン(Jibrin)とアルフメイリ(Al-Humeiri)で、テロリストによるものだという。

 英国に拠点を置くシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は、攻撃による死者を、少なくとも15人としている。同監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、自爆攻撃があったのはいずれも、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領が属するイスラム教アラウィ派(Alawite)の住民が多数派の街だという。

 シリアでは2011年3月にアサド政権に対する反体制デモが始まり、その後、内戦に突入して以降、これまでに15万人以上の死者が出ている。

 反体制派と政権側の暴力の応酬が続く中で、シリア政府は6月3日の大統領選挙を強行する構えだ。同選挙ではアサド大統領の再選が確実視されている。(c)AFP