【5月1日 AFP】(一部更新)シリア北部アレッポ(Aleppo)で4月30日、政府軍が学校を空爆し、生徒17人を含む少なくとも20人が死亡した。

 非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、反体制派が掌握する同市アンサリ(Ansari)地区で行われた2回の空爆が学校を直撃。アレッポの活動家が配信した動画には、灰色の遺体袋に包まれて地面に並べられた子どもたちの遺体が写されており、中には血まみれの姿となった子どももいた。

 アレッポを拠点とする市民ジャーナリストのムハンマド・ハティブ(Mohammed al-Khatib)氏は、インターネットを通じたAFPの取材に対し、子どもたちが「図画展示会を開いていた時に、2回の空爆が10分間隔で学校を直撃した」と語った。

 シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、死亡した生徒は主に12~13歳だった。

 前日の29日には、シリア第3の都市である中部ホムス(Homs)の政府掌握地区で、自動車爆弾2発が連続で爆発し、民間人を中心とした少なくとも100人が死亡していた。同地区は、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領も所属するシーア(Shiite)派の分派「アラウィ(Alawite)派」が住民の多数を占めている。

 この車爆弾攻撃については、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」が犯行声明を出している。

 29日には首都ダマスカス(Damascus)でも迫撃砲攻撃により14人が死亡。国営シリア・アラブ通信(Syrian Arab News AgencySANA)は、首都郊外で活動する反体制派の犯行と非難していた。(c)AFP