不明のマレーシア機、空中捜索打ち切り 今後は海中調査へ
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【4月30日 AFP】インド洋(Indian Ocean)に墜落したとみられるマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便に関する空からの捜索活動が30日、正式に終了された。船舶による捜索活動も大幅に縮小される。
MH370便は3月8日、乗客乗員239人を乗せて消息を絶った。オーストラリア当局は、捜索活動について「今後数週間をかけて」海中調査に移行すると発表した。
捜索活動にはオーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、日本、韓国、米国、英国、中国の8か国が参加。3月18日から始まった空からの捜索活動は、インド洋450万平方キロの広い海域に及び、捜索機の出動も300回を超えたが、何も発見されなかった。
機体の捜索やブラックボックスの信号探知に加わっていたオーストラリアや中国、英国の船舶14隻も、大半が捜索活動を打ち切る。
オーストラリアのトニー・アボット(Tony Abbott)首相は28日、海面上で機体の破片などが今後発見される可能性は「極めて低い」ことを認め、今後は捜索範囲を拡大した上での海中捜索に移行すると述べていた。
米海軍の無人潜水艇「ブルーフィン21(Bluefin 21)」は、MH370便のブラックボックスの信号が発信されたとみられる海域を中心にすでに314平方キロの海中捜索を行ったが、これまでのところ機体の痕跡は発見されていない。(c)AFP