ナイジェリアの拉致少女ら、隣国で花嫁として売買か
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【4月30日 AFP】ナイジェリア北東部ボルノ(Borno)の学校から100人以上の女子生徒がイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」に拉致された事件で、地元指導者は29日、生徒たちが隣国に連れて行かれ、武装勢力の戦闘員の花嫁として売買されているとの情報を得たと語った。
同州チボク(Chibok)地区の学校に通う12~17歳の女子生徒らは、14日に拉致された。ボルノ州当局は、被害生徒の人数は129人で、うち52人が逃亡に成功したと発表しているが、学校の校長を含む地元関係者らは、230人が拉致され、今も187人が拘束されていると主張している。
チボク地区の長老グループを率いるポゴ・ビトルス(Pogo Bitrus)氏がAFPの取材に語ったところでは、地元住民らは北東部各地の「さまざまな筋」の支援を得ながら拉致された少女たちの行方を追っているという。
ビトルス氏はまた、少女たちがチャドやカメルーンに連れて行かれ、イスラム武装勢力の男たちに花嫁として1人2000ナイラ(約1200円)で売られたとの情報が、カメルーン国境の複数の町から前日に届いたと話した。しかしこの情報は別の筋からは確認できず、国防省も見解の発表を控えている。
脱出した少女たちの一部は、拉致された後に要塞化されたボコ・ハラムの拠点があるボルノ州サンビサ(Sambisa)の森林地帯へ連れて行かれたと語っている。
「西洋の教育は罪」という意味の組織名を持つボコ・ハラムは、イスラム教徒が多数派を占めるナイジェリア北部に厳格なイスラム国家を創設することを目指し武力闘争を展開しており、その中で度々学校を襲撃している。
今回の集団拉致事件の発生から2週間が経過したにもかかわらず多くの少女が救出されていない事態に対し、国内では怒りの声が上がっており、首都アブジャ(Abuja)では30日に「100万人女性行進」と称する抗議デモが予定されている。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR