エジプト、ムスリム同胞団の指導者ら683人に死刑宣告
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【4月28日 AFP】(一部更新)エジプトの裁判所は28日、ムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領の支持基盤であるムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)の最高指導者ムハンマド・バディア(Mohammed Badie)氏を含む683人に死刑を宣告した。弁護士と司法筋が明らかにした。
また3月に宣告されたモルシ派529人のうち492人に対する死刑判決を覆し、大半を終身刑に減刑した。軍主導で発足した暫定政権による広範なモルシ派弾圧の中で下された先月の判決は、国際的な非難を巻き起こしていた。
エジプト法の下では死刑の最終判決を下す前に、同国の最高イスラム法官に諮問することが定められている。裁判所が減刑を選択することもできるが、これは控訴される可能性もある。
28日に死刑を宣告された683人のうち、身柄を拘束されているのは50人。残る630人超は自首すれば、再審を請求する権利がある。今回の最終判決は6月21日に言い渡される。
ムスリム同胞団の精神的指導者であるバディア氏は、同胞団の他の指導者やモルシ前大統領と共に様々な罪を問われ複数の裁判を受けてきたが、判決が言い渡されるのは今回が初めてだった。(c)AFP/Sarah BENHAIDA