北朝鮮が米国人を拘束、観光ビザ破り亡命求める KCNA
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【4月26日 AFP】北朝鮮は25日、米国人男性観光客のミラー・マシュー・トッド(Miller Matthew Todd)氏(24)を今月10日から拘束して調査していると発表した。北朝鮮の国営朝鮮中央通信(Korean Central News Agency、KCNA)が短信で伝えた。
KCNAによると、トッド氏は北朝鮮に入国する際に持っていた観光ビザをビリビリに破って「亡命を求めたい」と叫び、保護を受ける先として北朝鮮を選んだと話したという。KCNAは、こうした行為は北朝鮮の法律の「著しい違反」となると伝えた。
バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は25日から2日間の予定で韓国を訪問している。米国務省のジェン・サキ(Jen Psaki)報道官は、米政府は米市民が拘束されたとの報道を承知しているが、それ以上の情報は持っていないと述べた。
サキ報道官は「われわれはこの報道についてスウェーデン大使館と接触している」と報道陣に語り、「米国民の福祉と安全に勝る優先事項はない」と付け加えた。米国は北朝鮮と国交がないため、北朝鮮国内で米国人が関係する問題については通常、在北朝鮮スウェーデン大使館が米国の代理を務める。(c)AFP