希少野生動物を食べたら実刑、中国で刑法新解釈
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【4月25日 AFP】中国で24日、希少な野生動物を食べた人物に実刑を科す刑法の新解釈が承認された。
国営新華社(Xinhua)通信によると、全国人民代表大会(National Peoples Congress、全人代、国会に相当)常務委員会が隔月定例会議で、密猟された野生動物を購入した人物を処罰の対象とする刑法の新解釈を採択した。中国ではこれまで密猟動物の購入に対する罰則がなかったという。
新華社によれば中国政府は、ジャイアントパンダ、キンシコウ(ゴールデンモンキー)、ツキノワグマ、センザンコウなど420種の野生動物を希少動物または絶滅危惧種と認定している。
新たな刑法解釈では、この指定リストに掲載されている動物を食べたり、食用以外の目的で購入したりする行為を刑事犯罪とみなす。違反内容によっては、違反者に10年以上の実刑が科される可能性もあるという。
中国では、サイの角やフカヒレなど希少動物の部位が伝統薬や高級食材として珍重され、世界各地で密猟・密漁の原因となっていると指摘されている。(c)AFP