機密漏えいで服役の米兵、女性名認められる
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【4月24日 AFP】内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」に米軍の機密情報を漏えいした罪で有罪判決を受け服役中のブラッドリー・マニング(Bradley Manning)米陸軍上等兵の法律上の氏名が、チェルシー・マニング(Chelsea Manning)に正式に変更された。
米カンザス(Kansas)州のレブンワース郡裁判所(Leavenworth County District)が23日、氏名変更の申請を認める判断を示した。
軍法会議で有罪となりフォートレブンワース(Fort Leavenworth)陸軍基地の米軍刑務所で禁錮35年の刑に服しているマニング受刑者は、審理の中で性同一性障害があることを公表。その後、氏名の変更を申請していた。
マニング受刑者の支援者が公表した声明によると、レブンワース郡裁判所のデービッド・キング(David King)判事が「ブラッドリー・エドワード・マニング(Bradley Edward Manning)」から「チェルシー・エリザベス・マニング(Chelsea Elizabeth Manning)」への氏名変更を認めたという。
この声明の中でマニング受刑者は、「手紙でも面と向かっても『なぜ名前を変えるのだ』とよく尋ねられる」と述べた上で、「答えは至って単純だ。チェルシーという女性名のほうが、私が何者であるかをより良く、より豊かに、そして率直に反映する名前だからだ」と説明している。
ただ、米軍はマニング受刑者が求めていたホルモン療法などの治療は現在も認めていない。(c)AFP