シリアで拉致の仏人ジャーナリストら、10か月ぶりに解放
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【4月20日 AFP】内戦中のシリアで昨年6月に拉致され、拘束されていたフランス人のジャーナリスト4人が19日、約10か月ぶりに解放された。
フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領によると、「監禁という非常に過酷な状況にあったものの、4人はいずれも元気だ」という。
トルコの通信社ドーガン(Dogan)の報道によれば、同国軍兵士がシリアとの国境を挟む緩衝地帯で前夜から19日未明にかけ、目隠しをされ、両手を縛られた状態の4人を発見、保護した。
兵士は当初、4人を密輸業者と疑ったものの、フランス語を話していたことから国境近くのアクチャカレ(Akcakle)にある警察署まで連れて行ったという。
解放されたディディエ・フランソワ(Didier Francois)、エドゥアール·エリアス(Edouard Elias)の両氏はシリア北部のアレッポ(Aleppo)で、ニコラ・エナン(Nicolas Henin)、ピエール・トレス(Pierre Torres)の両氏は同ラッカ(Raqa)で拉致されていた。
トルコのテレビ局の映像に写し出された4人は髪やひげが伸び、手入れもされていない状態だった。ラジオ局記者のフランソワさんは、「助けてくれたトルコ当局に感謝する。空を見たり、自由に歩いたり話したりすることができ、とてもうれしい」と語った。
シリアが内戦状態に突入した2011年3月以降、同国内で取材中に拉致された外国人ジャーナリストは約30人に上り、その多くは現在も行方不明となっている。(c)AFP/Frederic DUMOULIN with Burak AKINCI in Ankara