南スーダンの国連施設襲撃で少なくとも58人死亡
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【4月19日 AFP】南スーダンで数千人の民間人が避難している国連施設が襲撃された事件で、国連(UN)は18日、少なくとも58人が死亡、100人以上が負傷したと明らかにした。
国連南スーダン派遣団(UNMISS)事務総長特別副代表のトビー・ランザー(Toby Lanzer)氏は、最大5000人の大虐殺になりかねなかった事態をインド、ネパール、韓国の平和維持部隊が阻止したことを賞賛し、国連は自らの保護下にある民間人を守るためには、殺傷力のある武器の再度の使用を辞さないと述べた。
ランザー氏は、政府支配下のジョングレイ(Jonglei)州の州都ボル(Bor)にある国連施設で17日、約350人の私服の若者の武装集団が「極めて暴力的な手段で(国連施設の)防御線を突破した」と語った。武装集団は、民族対立による一連の暴力を逃れ国連施設に避難していた民間人に発砲し、明らかに可能な限り多数の人の殺害を狙っていたという。
「子どもを含む48人の遺体が施設内部から収容された。施設外では10人の襲撃者の遺体が見つけられた。全部で58人が死亡したが、100人以上が負傷しており、数人は重体なので、死者数はさらに増える可能性がある」
ボルの国連施設に避難する民間人のほとんどは、昨年7月に解任されたリヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領の出身部族のヌエル(Nuer)人と考えられている。(c)AFP