「女子生徒の大半が依然不明」、国防省も認める ナイジェリア
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【4月18日 AFP】ナイジェリア北東部の学校から、129人の女子生徒がイスラム過激派組織に集団拉致された事件で、先に被害者の大半が脱出したとしていた国防省は18日、その発表を撤回し、生徒たちの多くは依然行方不明のままだと認めた。
同省は16日の段階では、ボルノ(Borno)州チボク(Chibok)地区の学校からイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」とみられる武装集団に拉致された女子生徒129人のうち、8人を除く全員が脱出に成功したと発表していた。しかし、女子生徒たちが連れ去られた学校の校長と同州の知事はこれを否定し、100人以上が依然不明と主張した。
同省のクリス・オルコラデ(Chris Olukolade)報道官は18日声明で、「国防本部は、依然行方不明の生徒の数について、校長および州知事の意見に従う」と表明した。
さらに同報道官は、当局が行っている女子生徒たちの懸命の捜索に、自警団や猟師らも協力していると述べた。
これまでに逃げ出すことができた生徒は20人ほどとみられている。ボルノ州の教育長は17日、「これまでに約20人の生徒を保護し、彼女たちは現在私たちと一緒にいる。彼女たちは逃げ出した後、付近の集落の代表者の元に駆け込み、その代表者らが私たちのところに連れて来てくれた」と語っていた。(c)AFP/Ola Awoniyi