サンパウロのW杯会場、「未完成」ながら引き渡し
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【4月16日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の開幕戦が行われるアレーナ・デ・サンパウロ(Arena de Sao Paulo)が15日、所有者のコリンチャンス(Corinthians)に引き渡された。しかしながら、国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football Association、FIFA)への引き渡し期限が5月中旬に迫っているものの、スタジアムはいまだに完成していない。
引き渡し式典では、建設会社のオデブレヒト(Odebrecht)からカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部に所属するコリンチャンスのマリオ・ゴッビ(Mario Gobbi)会長とアンドレス・サンチェス(Andres Sanchez)元会長に記念の盾が贈られた。
6月12日にW杯の幕開けとなるブラジル対クロアチア戦が行われる同スタジアムは、これまでに二度の事故が起き、作業員3人が死亡して建設作業の遅れに悩まされていた。
今後スタジアムを管理するコリンチャンスは、開幕まで一か月を切った5月20日にFIFAにスタジアムを引き渡すが、ゴッビ会長はこの日の出来事を称賛した。
「素晴らしい気分だ。コリンチャンスは、我が家をオデブレヒトから受け取った。この建設作業に見合う結果をコリンチャンスは残していく」
また同会長は、現在のスタンドは完成待ちで、施設を仕上げるまでには「数週間の工事」がまだ必要となっているとしている。