温暖化防止目標実現には、エネルギー改革が必須 IPCC
このニュースをシェア
【4月14日 AFP】国連(UN)の「気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)」は13日、主にエネルギーから発生する温室効果ガスの排出量を2050年までに年間40~70%削減すれば、世界の平均気温の上昇を2度未満に抑えるとする国連の目標を達成できる可能性があると発表した。
IPCCは現在のような傾向が続けば、2100年までに地球の気温は3.7~4.8度上昇すると警鐘を鳴らしている。これは、科学者らが壊滅的としているレベルだ。
今回公表された第5次評価報告書第3作業部会報告書の政策決定者向け要約(SPM)によると、気温上昇を2度未満に抑えるとした目標を達成できる可能性を66%程度とするためには、2011年に二酸化炭素換算で430ppmだった大気中の温室効果ガス濃度を、2100年までには450ppm程度に抑える必要があるという。
そのためには、2010~2050年の間に排出量を40~70%削減し、2100年までにゼロに近づけることが課題となる。また、そうした削減の実現には、再生可能エネルギーや原子力、新たなバイオ燃料からのエネルギーの割合を、「3倍から4倍近く」に増やす必要も考えられるとした。(c)AFP