体外受精で他人の子どもを妊娠、ローマの病院
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【4月14日 AFP】イタリア・ローマ(Roma)で不妊治療を受けた女性が、体外受精した胚を病院側が取り違えたために、別のカップルの子どもを妊娠したことが明らかになった。この件について調査を立ち上げた伊保健省によると、女性は妊娠3か月で子どもは双子だという。
13日の伊紙ラ・スタンパ(La Stampa)によれば、胚の取り違えが起きたのは市内サンドロ・ペルティーニ病院(Sandro Pertini Hospital)の不妊治療専門科。4組のカップルは、昨年12月4日に不妊治療を受けた。今のところ、他のカップルで妊娠した女性がいるかどうかは明らかになっていない。
ベアトリス・ロレンツィン(Beatrice Lorenzin)保健相は13日、病院側がすべての法的手続きを順守していたかについて調査を行う方針を明らかにした。また同相自身、この過失について知ったのが報道を通じてであったことに遺憾の意を示した。
両親と胎児に「遺伝的的な適合性」の問題があることをローマ市の保健衛生当局が把握したのは、3月27日になってからだったという。(c)AFP