【4月14日 AFP】13日の報道によるとイラン最高裁は、同国に対するスパイ行為で有罪となったイラン系米国人の元米海兵隊員に下された死刑判決を覆し、懲役10年に減刑した。

 イランと米国の二重国籍を持つアミル・ヘクマティ(Amir Hekmati)被告は2011年8月に逮捕され、米中央情報局(CIA)のために情報収集活動を行っていたとして有罪となり、2012年1月に死刑を言い渡された。

 しかし現地日刊紙シャルク(Sharq)は13日、弁護士の談話を引用し、イラン最高裁で死刑判決が覆され、懲役10年に減刑されたと伝えた。

 米国でイラン人の両親の下に生まれたヘクマティ被告は、米海兵隊の民間契約要員として通訳を請け負っていた。被告の家族は、被告がイランを訪れたのは親戚に会うためだったと主張している。

 米議員や家族は、イランの核開発問題で同国と欧米諸国が暫定合意に至った状況下でヘクマティ被告を釈放すれば善意の意思表示になるとしてイラン側に訴え、被告の釈放を求めていた。(c)AFP