北朝鮮、墜落無人機への関与否定 「韓国の捏造」と非難
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【4月14日 AFP】北朝鮮は14日、韓国で墜落しているのが発見された無人機3機への関与を全面的に否定した上で、韓国政府が北朝鮮を中傷するために「ばかばかしい無人機事件を捏造(ねつぞう)した」と非難した。
韓国では前月、海上の北朝鮮との軍事境界線、北方限界線(NLL)に近い白ニョン島(Baengnyeong)など、国内の3か所で墜落した無人機が相次いで見つかっていた。
韓国国防省は前週、これらの無人機が北朝鮮製であると確信していると表明。残骸を分析した結果、北朝鮮とのつながりを示すさまざまな「状況証拠」が得られたと発表していた。
これに対し北朝鮮の祖国平和統一委員会(Committee for the Peaceful Reunification of Korea、CPRK)は14日、朝鮮中央通信(Korean Central News Agency、KCNA)を通じ、韓国側の主張を事実無根とする声明を発表。「敵軍は、ばかばかしい無人機事件を捏造することで、誹謗(ひぼう)中傷作戦をさらに推し進めている」と非難した。北朝鮮が無人機との関連を明白に否定したのはこれが初めて。
韓国で回収された3機の無人機には、いずれもカメラが搭載されていた。韓国国防省によると、メモリーチップには軍事境界線付近やソウル(Seoul)、大統領府などの写真が写っていたが、画質は低かったという。無人機の構成部品は韓国、米国、日本、中国などで製造されたもので、いずれも簡単に入手できるものだった。(c)AFP