南米チリの大火災 12人死亡、8000人避難
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【4月14日 AFP】(一部更新)南米チリ中部にある世界遺産都市バルパライソ(Valparaiso)近郊で発生した山火事で、13日までに少なくとも12人の死亡が確認され、8000人以上が避難した。
同市近郊の森で12日午後に発生した山火事は、強風にあおられて人口27万人の同市にまで達し、家屋500戸が全焼。当局によると、少なくとも3人が重傷、数百人が軽傷を負った。
警察は当初、火災による死者を16人としていたが、その後、警察発表の数と市当局発表の数に混乱があったとして、それよりも少ない数に訂正した。
緊急対応の監督のため同市に到着したミチェル・バチェレ(Michelle Bachelet)大統領は、最も被害の大きかった地域を視察。「これはひどい悲劇。間違いなくバルパライソの歴史上最悪の火災だ」と語った。
火災の原因は現在も調査中。バチェレ大統領は一帯を災害地域に指定すると宣言。軍隊を救援活動支援にあたらせた。同市は40以上の小山に広がっており、緊急車両の現場への到着が困難となっている。
栗石で舗装された通りや、鮮やかな色で塗られた木造の家屋、垂直に近い急勾配を走るケーブルカーで有名なバルパライソの都心部は、2003年に世界遺産に登録された。 (c)AFP/Miguel SANCHEZ