【4月13日 AFP】南太平洋のソロモン諸島で13日、マグニチュード(M)7.6の強い地震が発生した。米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)が発表した。

 震源は首都ホニアラ(Honiara)の南東約300キロの地点で、震源の深さは約29キロ。同調査所は、犠牲者や損害が出る可能性は低いとして「低レベルの警報」を発令した。

 ユネスコの政府間海洋学委員会(Intergovernmental Oceanographic CommissionIOC)は当初、ソロモン諸島、バヌアツ、パプアニューギニアに津波警報を出したが、その後解除した。

 ソロモン諸島では1週間ほど前から複数の鉄砲水が発生しており、少なくとも23人が死亡している。ホニアラでは、何日も降り続いた大雨によって市中心部を流れる川が増水し、付近一帯が激流にさらわれておよそ40人が今も行方不明になっている。

 ソロモン諸島は、地震や噴火が頻発する環太平洋火山帯「火の輪」の一部。今月初めには、M6.0の地震が発生した。また、昨年2月のM8.0の地震では、津波が発生して家屋が押し流され、死者も出た。この津波は小規模だったが、日本沿岸にまで到達した。

 2007年のM8.0の地震による津波では、少なくとも52人が死亡し、数千人が家を失った。この地震によって島の1つが移動し、海岸線が数十メートル広がったという。(c)AFP