【4月13日 AFP】ウクライナ東部でロシア編入を求めるデモが拡大する中、ドネツク(Donetsk)北方約60キロの川沿いにある人口10万人のスラビャンスク(Slavyansk)で12日、警察署と治安当局が相次いで武装勢力に襲撃された。ウクライナ当局は、ロシア側の攻撃だとして非難した。

 ウクライナ内務省によると、まず「迷彩服姿の武装勢力20人」の主導で警察署が襲撃された。警察本部に保管されている機関銃20丁とマカロフ拳銃400丁を奪取し、デモ隊に配布するのが主目的だったとしている。

 AFPの記者は、スラビャンスクの警察署が覆面に迷彩服姿の武装勢力に包囲され、警察本部前で武装勢力が古タイヤやごみ箱でバリケードを築いているのを確認した。内務省は、同じ武装勢力が続いて治安当局の建物を占拠したと主張している。

 同省はその後、爆発物を生産しているドネツクの化学品工場が攻撃を受けたものの、治安部隊が撃退したと報告した。(c)AFP/Fran BLANDY and Yulia SURKOVA