「モール君」の日記で人気の英作家、タウンゼント氏が死去
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【4月12日 AFP】世界中で約2000万部を販売した「モール君のおとなはわかってくれない 13 3/4歳の秘密の日記(The Secret Diary of Adrian Mole Aged 13 3/4)」の著者、英国人作家のスー・タウンゼント(Sue Townsend)さんが10日、脳卒中のため死去した。68歳だった。
多くの作品を残したタウンゼントさんだが、その名を世界的に知らしめたのは、1982年に発表したこの作品だった。また、英国では80年代の代表的なベストセラー作家としても知られている。
タウンゼンドさんの自宅がある英中部レスター(Leicester)に住む10代の少年、「エイドリアン・モール(Adrian Mole)」の日記という形で書かれた同作は、すでに崩壊している労働者階級の自身の家庭、学校の友人や成就する望みの薄い恋、自分自身の欠点などに関するいら立ちを吐露する内容と、若者の不遜な物言い、日々の試行錯誤に関するウイットに富んだ洞察で人気を得た。
シリーズ化された同作は2000年代に入っても続編が発表され、父親になり、書店を経営し、前立腺がんを克服するエイドリアンの姿も描かれた。(c)AFP/Alice RITCHIE