ロシア、ウクライナへの天然ガス供給停止を警告 代金未払いで
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【4月11日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は10日、ウクライナが滞納しているロシア産天然ガスの代金が支払われなければ、ガスの供給を削減あるいは停止すると警告した。
欧州連合(EU)加盟各国の経済が依存している天然ガスの供給に関し、プーチン氏が直接的な警告を発した形だ。
EUと米国の外交官らは、今月17日にスイスのジュネーブ(Geneva)またはオーストリアのウィーン(Vienna)のいずれかで、ロシアとウクライナを初めて直接協議の場に臨ませる説得に成功した。
しかし姿勢を軟化させなかったプーチン大統領はEU加盟国のうち18か国に書簡を送り、ロシアは増え続けるウクライナ暫定政権の債務に閉口していると訴えた。
ロシア政府が18か国に送った書簡の写しによると、ウクライナが未払いになっている22億ドル(約2200億円)のガス代金を支払わない限り、国営天然ガス大手のガスプロム(Gazprom)は「ガス供給を前払い制に切り替えざるを得なくなり、支払い条件が守られない状況がさらに続けば、ガス供給の一部削減または完全停止に踏み切らざるを得なくなる」と警告している。
プーチン大統領はさらに、ロシアは「ウクライナ経済を安定・回復させる努力に協力する用意がある」が、それはロシアがEUと「対等の立場」である場合に限られると伝えた。
EU加盟28か国が消費する天然ガスのうち約13%がウクライナ経由で供給されている。ロシアはウクライナがEUとの関係を強化しようとした2006年と2009年にも天然ガス供給を中断したことがある。(c)AFP/Fran BLANDY and Dmytro GORSHKOV in Kiev