「ダース・ベイダーの故郷」修復資金を募る、砂丘迫り一部埋まる
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【4月9日 AFP】チュニジア政府は8日、映画「スター・ウォーズ(Star Wars)」シリーズで数々のシーンが撮影されたセットを、砂漠の浸食から守るための国際的な資金調達プロジェクトを発表した。
同シリーズの主な登場人物の1人で、成長後に悪役「ダース・ベイダー(Darth Vader)」となるアナキン・スカイウォーカー(Anakin Skywalker)の故郷の街モス・エスパ(Mos Espa)を再現したこのセットは、1990年代に『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(Star Wars Episode I - The Phantom Menace)』の撮影のため、チュニジア南部オングジュメル(Ong Jmel)に造られた。
だがセットはその後、移動を続ける砂丘によって損傷を受けたことから、チュニジア観光省は、幾つかの団体と協力し、「モス・エスパを救え」と銘打ったプロジェクトを開始。セット修復のため、30万チュニジア・ディナール(約1900万円)の資金調達を目指している。
プロジェクト関係者によると、セットはとても風が強い地域にあり、1年に約15メートル移動する砂丘に脅かされている。砂丘の1つは既にセットの10%を覆ってしまったという。
チュニジア政府はプロジェクトに16万チュニジア・ディナール(約1000万円)の予算を計上した上で、7日に開設したクラウドファンディング・サイト(www.indiegogo.com/projects/save-mos-espa)で4万5000ドル(約460万円)を集めることを目標に寄付を呼び掛けている。残りの資金は、スポンサーや個人献金でまかなうことを期待しているという。(c)AFP