【4月8日 AFP】ウクライナのオレクサンドル・トゥルチノフ(Oleksandr Turchynov)大統領代行は8日、同国東部の都市で行政庁舎を占拠している親ロシアの分離派を「テロリスト」とみなし、法の力を駆使して訴追に持ち込むと言明した。

 トゥルチノフ大統領代行は同日開かれた議会での会合で、「自動小銃を手に庁舎を占拠している分離派およびテロリストは、憲法と司法に従ってテロリストや犯罪者と同様に扱う」と述べた。

 一方、ロシア政府は同日、ウクライナ新政権が東部で行政庁舎を占拠している親ロシア派に対して武力行使に出るならば、ウクライナは内戦に陥る可能性があると警告した。

 ウクライナ東部のハリコフ(Kharkiv)、ルガンスク(Lugansk)、ドネツク(Donetsk)では6日、行政庁舎が親ロシア派に占拠された。このうちドネツクでは、親ロシア派がウクライナからの独立を宣言し、ロシア編入の可否を問う住民投票を実施すると明言している。

 ウクライナ新政権は、ロシアが混乱を扇動していると非難。米国も「ウクライナの不安定化」を狙った動きをやめるようロシア政府に警告しているが、ロシアはこうした非難を払いのけている。(c)AFP