ヨハネ・パウロ2世を撃った銃、生家の博物館で展示
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【4月8日 AFP】ローマ・カトリック教会の法王、故ヨハネ・パウロ2世(John Paul II)の暗殺未遂事件で使用された銃が7日、同法王が幼少期を過ごしたポーランド南部の家で公開された。
今月27日に聖人として認定される予定のヨハネ・パウロ2世は、ポーランド南部バドビツェ(Wadowice)の教会を望む家で、カロル・ボイティワ(Karol Wojtyla)の名で生まれた。この家は現在、博物館となっており、今でも同法王を慕う多くの人々の巡礼の地にもなっている。
イタリア法務省はこのほど、暗殺未遂事件で使用された拳銃「ブローニング(Browning)9ミリ」を3年契約で同博物館に貸し出していた。
故法王は1981年、バチカン(Vatican)のサンピエトロ広場(St Peters' Square)でトルコ人の過激主義者メフメト・アリ・アジャ(Mehmet ali Agca)元受刑者に至近距離から銃撃され、1発は腹部を貫通、もう1発はかろうじて心臓を外れ、瀕死の重傷を負った。
銃の展示は、コシェルナ(Koscielna)通り7番地にある博物館で新たに始まるマルチメディアを駆使した展示会の一部。銃の他にも、故法王の衣類や家族写真などが展示される。
ヨハネ・パウロ2世は2005年に死去し、27年にわたる在位に幕を閉じた。(c)AFP