【4月7日 AFP】カレンダーの「6月12日」の欄に「W杯」とだけ書き入れている方がいるなら、そこにぜひ「恋人の日」も付け加えておいてほしい。

 2014年サッカーW杯(2014 World Cup)の開催国ブラジルでは、6月12日は大会開幕戦のブラジル対クロアチアの一戦が行われる日というだけではない。他の国々の2月14日のバレンタインデーに相当する「恋人の日」でもある。

 同国で拡大しつつあるアダルトグッズ市場に自社製品を打ち出している企業などは、この二大イベントが重なったことを利用したい考えだ。製造業者らも、同国のナショナルカラーにちなみ、「緑と黄色のセックスデー」と銘打ちビジネスチャンスとみている。

 ブラジルのアダルト業界団体は来月、サッカーでセックスがおろそかにならないよう、人々の情熱を高く保ち、ひいてはアダルトグッズの売り上げも高めようと、新たなキャンペーンの実施を予定している。

 また、同国保健省は、エイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群)予防運動の一環としてコンドーム数百万個の配布を主導することになっている。

 人口約2億人のブラジルは、中南米最大のアダルトグッズ市場を抱えており、毎月約850万の関連商品が売れているという。(c)AFP/Natalia Ramos