【4月7日 AFP】ロシア系住民が多数を占めるウクライナ東部の2都市で6日、親ロシア派の活動家らが、警察の規制を突破し、行政庁舎を占拠した。

 ドネツク(Donetsk)では、市内の広場で2000人が参加し行われていた集会から、100人近くの活動家が離脱して行政庁舎を占拠、ロシア国旗を掲げた。

 ハリコフ(Kharkiv)でも、数十人が警察の規制を突破して行政庁舎に侵入。窓からロシア国旗を突き出して掲げると、庁舎を囲んだ約2000人の群集からは歓声が上がり、「警察は市民の味方」とのシュプレヒコールが起きた。親ロシア派が庁舎に侵入した後、警官隊は群集の強制排除はせず、庁舎から50メートルほどの距離へと離れた。

 またルガンスク(Lugansk)では、数百人のデモ隊が先週逮捕された親ロシア派活動家15人を釈放させるために地方保安局施設への侵入を試み、警察は催涙ガスの使用を強いられた。現場のAFP記者によると、数人の男が施設の扉を破り、他のデモ隊は窓に向かって石や卵を投げつけた。