【4月4日 AFP】消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便の捜索で4日、米海軍のブラックボックス探知機が捜索海域に到着し、ようやく初めて捜索活動に投入された。だが、ブラックボックスの電池の寿命が間近に迫っており、捜索活動は時間との闘いになっている。

 上空から航空機14機が不明機の残骸の捜索に当たる中、ブラックボックスが発する信号を検知するけん引型の探知機「ピンガー・ロケーター(Pinger Locator)」を搭載したオーストラリア艦船「オーシャン・シールド(Ocean Shield)」は同日、インド洋(Indian Ocean)南部の捜索海域に到着した。

 MH370便が先月8日に消息を絶ってから1か月近い時間が経過していることから、国際的な捜索活動をまとめるオーストラリア当局は信号を発するブラックボックスの電池の寿命が尽きる前の探知機の到着を急いでいた。

 8か国による捜索活動を率いるアンガス・ヒューストン(Angus Houston)氏によれば、ブラックボックスが信号を発する期間は最大で約1か月で、信号が途絶える時間は非常に押し迫っているとヒューストン氏は語った。(c)AFP/Dan Martin