米政府、対キューバ「ツイッター式」秘密扇動工作を否定
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【4月4日 AFP】米政府は3日、キューバの政情不安を扇動する秘密工作を、外国援助機関である米国際開発局(USAID)を通じて展開しているとの疑惑を否定した。
ただしUSAIDは、表現の自由に厳格な制限が課されているキューバ国民が「自分たちの間で自由に会話できる」、ツイッター(Twitter)のようなアプリを開発していることは認め、普遍的な権利と自由に合致するものだと主張した。
ジェイ・カーニー(Jay Carney)米大統領報道官は、米AP通信(Associated Press)の調査報道によって明るみになったこの事業について、情報に関するキューバ政府の制約に直面しているキューバ国民を対象とした「開発援助」であり、秘密だったことはないとし、「非寛容な環境、別の言い方をすればキューバのような場所でこうしたプログラムを実行する場合、関係者を保護するために実施状況の公表は慎重に行わなければならない。かといって、それは秘密だということではない。USAIDは開発援助機関であり、情報機関ではない。秘密作戦だという指摘は誤りだ」と述べた。
USAIDのマット・ヘリック(Matt Herrick)報道官は、キューバでUSAIDは人道支援に加え、「人権と普遍的な自由を促進」し、キューバ国民への情報の流れを支援する仕事に誇りを持って取り組んでいると述べた。またこのアプリケーションはキューバのハチドリにちなんだ「スンスネオ(Zunzuneo)」という名称で、スポーツや天気といった日常の話題を使って、キューバ国民の興味を引くように作られていると述べた。