【4月4日 AFP】イングランド・プレミアリーグのサンダーランド(Sunderland AFC)が、韓国代表の池東源(Dong-Won Ji、チ・ドンウォン)を本来出場できないはずのリーグ戦に4試合出場させたとして、罰金を科されていたことが明らかになった。3日、英メディアが報じた。

 英国放送協会(BBC)と英大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)によると、サンダーランドは22歳のチ・ドンウォンをフラム(Fulham)、サウサンプトン(Southampton FC)、クリスタルパレス(Crystal Palace)、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との試合でプレーさせた後、自らの過ちに気づいたとしている。

 報道では、この管理ミスについてプレミアリーグは昨年12月に報告を受け、サンダーランドは今年に入ってかなりの額とみられる罰金を支払ったと伝えられている。

 サンダーランドが罰金を科されたのは、昨季ドイツ・ブンデスリーガ1部のFCアウクスブルク(FC Augsburg)に期限付き移籍していたチ・ドンウォンがチームに復帰した際、国際移籍に伴う許可を得なかったためだった。

 サンダーランドは、チ・ドンウォンがイングランドに復帰するために許可が必要だとは認識していなかった。

 ドイツサッカー連盟(German Football AssociationDFB)から証明書を受け取るまで、チ・ドンウォンはどの公式戦にも出場できないはずだったが、当時のパオロ・ディ・カニオ(Paolo Di Canio)監督は問題に気づかず、チ・ドンウォンを起用していた。

 サンダーランドのオーナーを務めるエリス・ショート(Ellis Short)氏は、手違いが発覚すると真っ先に秘書のリズ・コーリー(Liz Coley)氏をクビにしたとしている。

 クラブはまた、キャピタル・ワン・カップ(Capital One Cup 2013-14)でのチ・ドンウォンの出場についても罰金を科された。同選手は4-2で勝利したミルトン・キーンズ・ドンズFC(Milton Keynes Dons FC)戦に先発出場しており、チームは最終的にマンチェスター・シティ(Manchester City)に敗れたものの、決勝まで勝ち進んだ。