■戦車を自作、愛称は「タンコ」

 報道では、捜査資料の引用だとして、容疑者の電話を盗聴した内容が紹介されている。それによると、容疑者の1人はサン・マルコ広場占拠計画に関するとみられる会話で「我々は800人いる。装備もしっかりしていて、ガスマスクもある。何人かは機関銃も持っているし、海外からも応援がくる予定だ」と話していたという。

 警察によると、容疑者らは伊自動車大手フィアット(Fiat)系列の掘削機フィアットアリス(Fiat-Allis)を改造。「装甲を追加し、ビデオカメラを搭載していたほか、砲塔も追加する予定だった」という。警察が公開した動画には、数人がかりで掘削機に金属のパネルを溶接しているとみられる様子が映っていた。

 容疑者らはまた、この自作戦車を「タンコ(Tanko)」という愛称で呼び、ベネチアから南西に約90キロ離れた小さな町カザーレ・ディ・スコドージア(Casale di Scodosia)にある倉庫で空砲発射実験を何度か行っていたという。(c)AFP/Dario THUBURN