チベット難民を「不当に処遇」、人権団体がネパールを批判
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報告書によれば、ネパール政府は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)との合意に反し、チベット難民による抗議活動を実質的に禁止、監視を強化し、亡命しようとする者を強制的に中国に帰国させようと努めている。
元ネパール内務省高官の1人はHRWに対し、国境警備隊はネパールに入国しようとしてきたチベット人が「正当な難民」ではないと自ら判断すれば、中国に帰国させていたと証言した。
一方、ネパール内務省のシャンカール・プラサド・コイララ(Shankar Prasad Koirala)報道官はAFPに対し、「強制的に本国送還することはない。そのような方針はとっていない」とこの指摘をはねつけた。
2007年には2000人を超えていた中国からネパールに入国するチベット人は昨年、171人と過去最少を記録した。両国政府による国境警備の強化が影響したとみられている。(c)AFP