【4月2日 AFP】エジプトの首都カイロ(Cairo)で2日、カイロ大学(Cairo University)近くの治安当局の詰め所を狙った2件の爆発があり、警察幹部1人が死亡、内務相補佐が負傷した。さらに2件の爆発から間もなく、近くで3件目の爆発があった。

 エジプトでは昨年7月にイスラム組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」出身のムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領が軍による事実上のクーデターで解任されて以来、武装グループによる治安部隊などを狙った攻撃が相次いでいる。

 最初の2件の爆発で用いられたのは簡易爆弾で、内務省は死亡した幹部をタレク・メルガウィ(Tarek al-Mergawi)氏と確認した。このほか警察官ら5人が負傷したという。

 現場に居合わせた警察幹部の1人はAFPの取材に、爆弾は2つの詰め所の間にあった木に隠されていたと語った。

 3件目の爆発は、最初の爆発を知った警察官や記者らがカイロ大学の正門前に集まってきたところで起きたと、現場のAFP記者が伝えた。この爆発現場はカイロ大正門近くで、最初に2件の爆発があった場所からも近い。(c)AFP