【3月31日 AFP】エジプトの選挙管理委員会は30日、大統領選挙を5月26、27の両日に実施すると発表した。大統領選ではイスラム組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」出身のムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領を退陣に追い込んだ軍の元トップ、アブデルファタフ・サイード・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)前国防相の圧勝が確実とみられている。

 シシ氏は昨年7月、モルシ氏の辞任を求める大規模デモを受けて同氏を排除し、国民から絶大な支持を獲得した。唯一、シシ氏の対立候補と言えるのは左派政治家のハムディーン・サバヒ(Hamdeen Sabbahi)氏だ。サバヒ氏はモルシ氏が当選した2012年の大統領選にも立候補し3位となっている。

 エジプトの新大統領が確定するのは遅くとも6月26日となる見込み。1回目の投票で明確な勝者が出なかった場合は6月16、17の両日に第2回投票が実施されるが、シシ氏への圧倒的な人気や有力な対立候補の不在から、第1回投票で当選者が決まらない状況は考えにくい。(c)AFP/Haitham EL-TABEI