「子作りホリデー」、デンマークの旅行会社がキャンペーン
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【3月28日 AFP】仏パリ(Paris)のようなロマンチックな都市をカップルたちに旅行してもらい、落ち込んでいる出生率を押し上げようと、デンマークの旅行会社が27日、「Do it for Denmark!(デンマークのためにやろう!)」と銘打った販促キャンペーンを始めた。
キャンペーンを始めたのは英旅行代理店トーマス・クック・グループ(Thomas Cook Group)のデンマーク子会社Spies。
動画投稿サイト、ユーチューブ(YouTube)で公開された2分間の動画は、同国の出生率が過去27年で最低となっていることを説明し、さびれた公園にたたずむ年金受給者の映像を背景に「デンマーク国民が減れば、高齢化する人口を支える人も減る。そして悲しいことに、当社で休暇の手配をする人も減る」と訴えている。
次に場面が一転すると、パリの街角で楽しそうに過ごすカップルが、セクシーな下着を買おうとしている。ナレーションは「エマ。彼女は生まれも育ちもデンマークだけど、実はメイド・イン・パリなんだ。ほら、ここだよ。このホテルの部屋で」と語る。
このCMによれば、デンマーク国民がセックスをする割合は普段よりも旅行中のほうが46%も多く、旅行中に受胎した母親から生まれた人はデンマーク国民の10%を占めるという。
CMは「デンマークの未来を救うため、当社は都市でのロマンチックな休暇プランを作っています。わが社の未来にも役立つことですから」とジョーク調で締めくくっている。
この動画は27日にユーチューブで公開されると、1日もたたないうちに35万回も再生された。
デンマークの出生率は2000年前後からこれまでに17%落ち込み、2012年には国民1000人当たり10.4人となっており、スカンディナビア半島諸国では最も低い。(c)AFP