【3月27日 AFP】米ニューヨーク(New York)連邦地裁の陪審団は26日、2011年に殺害された国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)最高指導者ウサマ・ビンラディン(Osama Bin Laden)容疑者の義理の息子、スレイマン・アブガイス(Suleiman Abu Ghaith)被告(48)に対し、アルカイダ報道官だった2001〜02年に米国民殺害を共謀しテロリストを支援した罪で有罪とする評決を下した。

 アブガイス被告は、2013年にトルコで拘束され、ヨルダンを経由して米国に移送されたばかり。ルイス・カプラン(Lewis Kaplan)判事は、量刑言い渡しを9月8日に設定。被告には終身刑が科される可能性がある。

 米検察側は、2001年9月11日の同時多発テロ以降、アブガイス被告はアルカイダの主要連絡役として、ビンラディン容疑者の右腕だったと主張。同被告は、同時多発テロの翌日の犯行声明ビデオで、ビンラディン容疑者の隣に座っていたことで知られている。

 その後のビデオで、アブガイス被告は、「航空機の嵐」が起こると脅迫。政府はこれを、る2001年12月に仏パリ(Paris)発の大西洋横断機であった靴爆弾による爆破未遂事件に関与した証拠であると主張している。

 検察側は、ビデオや、昨年の米国への移送途中になされた米連邦捜査局(FBI)捜査官への自供、裁判での証言すべてが、被告の有罪を示しているとした。

 被告の弁護人は上訴する意向を示している。(c)AFP/Jennie MATTHEW